SSブログ

豚の哲学を教える麻生氏

 

麻生氏、ヒトラー巡る発言を撤回 「誤解招き遺憾」

 
 麻生太郎副総理兼財務相は30日、派閥の研修会の講演で「ヒトラーは、いくら動機が正しくてもダメ」と発言したことについて、「ヒトラーを例示としてあげたことは不適切であり撤回したい」とのコメントを出した。
 
 麻生氏は「私の発言が、私の真意と異なり誤解を招いたことは遺憾」とした上で、「政治家にとって結果を出すことがすべてであることを強調する趣旨で、悪(あ)しき政治家の例としてヒトラーをあげた」と釈明。「私がヒトラーについて、極めて否定的にとらえていることは、発言の全体から明らかであり、ヒトラーは動機においても誤っていたことも明らかである」としている。
 
 麻生氏は29日に横浜市で開いた研修会で、「少なくとも(政治家になる)動機は問わない。結果が大事だ。何百万人も殺しちゃったヒトラーは、いくら動機が正しくてもダメなんだ」と述べていた。
 
 
麻生氏の発言が仮に誤解だとしても、釈明としての『政治家にとって結果を出すことがすべて』という発言にも問題がある。
このような発言はジョン・スチュアート・ミルに言わせれば『豚の哲学』である。
J.S.ミルは「満足した豚であるより、不満足なソクラテスでありたい。なぜなら、愚者は物語の片面しか知らないが、賢者は両面を知っているから」と記している。
2017-8-15の『エスパー高須』という記事を読んでもらえればわかると思うが、結果がすべてというような連中がいかに自分たちの側のことしか知らないかわかるはずである。
J・S・ミルも黄金律に基づいた「高級な喜びと低級な喜びを区別する方法はただ一つ。両方を経験した人が、それを好むかどうかである」という主張をしているが、特攻でもおまえらはせぇへんくせに美化するなという話である。
結果だけがすべてというが、その結果の内容が戦前のような利己主義的倫理説に立脚して、国民の天賦人権を否定し、滅私奉公を強要する内容なら、マングースにハブを退治する義務がないのと同じで、国民が異を唱えたとしても、自分たちのことしか知らないのだから聞く耳さえ持たなくなるだろう。
それに、動機を問わないというのは人間として一番大切なものを失う可能性があることを知るべきである。



『結果がすべての世界』




現代日本においては、地獄に落ちるような真似をする輩が神と呼ばれ、成功者を妬むなと教えられる。
そして、成功者である神は、自分たちの楽園を奪われないようにするため、地獄よりも地獄的な世界をつくりだす。
人々は、苦しめられる側より苦しめる側に立つために、自らすすんで(忖度して)鬼となり、煙草をふかす。



「私たちは何も悪いことをしていないのにどうしてこんなひどいことができるんだ!?。同じ人間なのに…」
このような怨みの声には、鬼はこう答える。
「正義は人それぞれだ。それに正義というものは、時代や情勢でも変化するし、国や地域などでも違うものだ。この国では、神のおっしゃることが正義なのだ。それに神の命令に逆らえば反対にわしが地獄におとされる…」
「…」
鬼は最後にこうつぶやく。
「気の毒だが、悪い人間が地獄に落ちるんじゃなくて、地獄に落ちた人間が悪い人間なのだ…」
 
 本当に「イッペン、死ンデミル……?」と言いたくなる。


学問一般ランキング
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。